恐れる事なかれ

百鬼夜行

赤道村に封印されているのは百鬼夜行という怪異の群衆だ。百鬼夜行というのは人ならざるものが沢山集まり、喰らい合いながら一つの怪異になろうとするものである。一つの怪異になった時、それは悪意に満ちた怪異となりて人々を襲い始めるだろう。

以前までの封印は封印に特化した天野家という家系が提案したものであり、生贄が必要としながらも確実に封印ができると言う事から、昔の人はそちらを採用したのだろう。

今回の封印に使われたのは怪異を操ることに特化した月崎家のものであり、こちらは生贄を必要としない代わりにリスクが大きく、失敗すると封印範囲内つまりは村ごと怪異へとなり、住民達も人間ではなくなってしまうというものだった。

百鬼夜行を封印し続けるのはいいが、また再び封印が解かれた時子孫達はどちらを選択するのだろう。

2022/9/1