有名な都市伝説の一つ。小学校の通学路で一人歩いていると赤い服を着たマスクをつけた女が「私、きれい?」と聞いてくる。その問いに「きれい」と言うと「これでもかぁ!」と耳で裂けた口を見せてきて、逃げようとすれば捕まってしまい鋭利な鋏で顔を傷つけられるといったものだ。
この怪異の厄介なところはさまざまな言われがあると言うことだ。「ポマード」を3回言うと逃げるとか、逆に逆上して襲われるだとか、べっこう飴が好物だから食べている間に逃げられるだとか、好きではないとか……どっちなのかは運任せという恐ろしさがある。
怪異が生まれたのは【美女の3人姉妹が交通事故に遭いその内下の二人が事故で口が裂けてしまった】というものだ。彼女はまた昔みたいに綺麗だよと言われたい気持ちから、訪ねているのだが、綺麗だと言ってくれる人はいない。いたとしても怪異だから襲わずにはいられない。不憫と言えば不憫な怪異といえよう。この怪異のもつ能力は【口裂け女が触った部分から謎の出血が起こり、通常の止血では止めることができない】
このように人間から怪異に転じることもある。丑の刻参りが有名だろう。深く恨んだりすることは怪異への一歩だ。我々がそんなことないように気をつけたいものだ。